平成20年度決算概要(主要施策成果報告)

 平成20年度の決算状況につきましては、後期高齢者医療制度が創設され、老人保健制度が廃止されたことに伴い、一般会計と7つの特別会計の総額における歳入歳出総額は、それぞれ対前年度比で10.6パーセントと11.4パーセントの大幅な減となりました。そのうち一般会計につきましては、経常経費の増要因はあったものの豊能郡環境施設組合負担金や電算関係経費の減により歳入歳出がそれぞれ対前年度比で0.3パーセントと1.6パーセントの減という結果となりました。

 平成20年度におきましては、サブプライムローン問題に端を発した国際的な金融危機が、日本経済にも大きな影響を与えました。そのような状況において、国の経済対策と連動した事業展開を図る一方、次世代に本町を引き継ぐということを第一義として、行財政改革に引続き取り組んだ結果、平成20年度決算においては、実質収支を1億8,472万円確保したうえで、財政調整基金に2億8,000万円余りを積み立てることができました。今後、一層厳しさを増す少子高齢化、人口減少という本町を取り巻く環境を見据えた財政基盤の強化が一定図れたところです。

 特記すべき事項といたしましては、豊能郡美化センターの廃炉に伴い、ごみ処理は近隣自治体のご協力により処理してきましたが、広域で取組んできました国崎クリーンセンターが平成21年4月に稼動したことにより、本町の責任において処理することができるようになりました。また新し尿処理施設についても、下水道終末処理場内での建設に向け、環境影響調査等を行い、着実な進捗を見たところであります。

 医療制度改革に伴う後期高齢者医療制度や特定健康診査などの諸施策につきましては、円滑な導入を図るとともに、加えて地域展開型の介護予防事業にも取り組みました。また次世代育成支援につきましては、従来からの施策に加え平成21年度からの保育所統合に向けた西保育所(現のせ保育所)の整備に取り組み、保育環境の充実を図るとともに、妊婦健診助成の拡充にも取り組みました。

 教育環境の整備につきましては、学校教育検討委員会を設置し、平成21年中の答申に向け、少子化に伴う学校の適正規模等について検討をいただきました。答申を受けた後、今後の学校の方向性を明確にしてまいります。

 防災基盤の整備につきましては、消防団機動隊車両である消防ポンプ自動車を2台更新するとともに、新消防庁舎の整備に向けた実施設計業務に取り組み、防災救急機能の強化を図りました。

 公共下水道事業につきましては、第3期整備区域の着実な事業進捗を図り、また天王地区における農業集落排水事業につきましては、平成21年7月の供用開始に向け処理施設建設に鋭意取り組んだところです。

 地域振興につきましては、里山再生整備にモデル事業として取り組むとともに、能勢の浄瑠璃をはじめとする地域資源の活用、そして町内外への情報の発信に取り組みました。

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更新日:2017年06月30日