平成22年度当初予算のあらまし

 本年度の予算総額は、一般会計及び特別会計並びに水道事業会計をあわせた全9会計の合計で、84億6,244万2千円となり、対前年度比9.8%、7億5,606万5千円の増となりました。

 そのうち一般会計の当初予算額は、44億9,100万円で、対前年度15.2%、5億9,100万円の増となり、この要因につきましては、引き続き経常経費の抑制に取り組んだものの、[し尿処理施設]の建設及び国において創設された[子ども手当]の支給、加えて豊能郡美化センターの解体に係る豊能郡環境施設組合への負担金の増加などによるものです。

 平成22年度当初予算編成に関しましては、政権交代に伴う国の予算編成過程における、ムダづかいや不要不急な事業を根絶することなどにより、マニフェストを実現するための取り組みが、本町の予算編成にも少なからず影響をもたらしました。しかしながら当初予算編成に向けた基本方針[能勢町版骨太の方針2009]に基づき、財政の健全性を保ち、次世代へ負担を先送りせず、限りある財源を有効に配分し、[価値ある予算]とするために、編成事務に取り組んだところです。

 まず、生活基盤等の整備として、平成23年度の供用開始をめざす[し尿処理施設]の建設におきましては、本体工事に着手するとともに、公共下水道第3期整備計画区域における管渠埋設等工事の実施や、年次計画による消防団小型ポンプ付積載車の更新に取り組みます。

 またソフト面につきましては、[持続可能なまちづくり]、[協働によるまちづくり]そして[本町の特性を活かした本町ならではのまちづくり]を実現するための事業について重点化を図ったところです。

 行政の義務的事業以外の自治区における協働の取り組みを対象とした協働事業交付金につきましては、制度の拡充をさらに図った上で、引き続き実施いたします。

 子育て支援策の充実に関しましては、通院に係る乳幼児医療費助成について、従来の町制度をさらに拡充し、小学校3年生までを助成対象といたします。また昨年度制度を拡充いたしました妊婦健康診査費の助成につきましては、全額を公費助成とするため、国基準の助成額によって助成回数14回を継続実施いたします。また、子育て世帯のニーズに応えるべく、平成21年度に策定した次世代育成支援行動計画・後期計画に基づき取り組みを推進します。

 産業振興施策としましては、交流人口の増加と、それによる地域の活性化を目的に、交流促進施設を活用した吹田市との交流をはじめ、[観光ガイドブック]の発刊にあわせ、能勢の観光名所等をめぐる[観光レンタサイクル事業]を実施いたします。本町の基幹産業であります農業振興策として、観光物産センターと連携を図りつつ[農産物出荷推進事業]をはじめとする各種事業に取り組むとともに、[能勢栗振興事業]や[のせ栗まつり]などを活用し特産物である[能勢栗]のより一層の振興に取り組んでまいります。

 文化振興施策といたしましては、公立文化施設活性化支援事業において、[淨るり月間]における浄瑠璃の公演や地域の神社に出向いての浄瑠璃公演に引き続き取り組むとともに、本町に残る文化的財産を記録する[地域文化記録保存事業]に着手いたします。

 また教育振興施策につきましては、大阪府の補助金等を活用した[市町村支援プロジェクト事業]、[不登校支援事業]、[学校支援地域本部事業]などに鋭意取組んでまいります。

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更新日:2017年06月30日