再生可能エネルギーの導入に係るゾーニング事業について

 能勢町では、これまで再生可能エネルギー設備の設置を事前に把握し規制する方法がなく、災害の懸念がある場所や環境への影響を考慮する必要がある場所などへの設置を抑制することが困難でした。
 そのため、自然環境や地域社会と共生する再生可能エネルギーの導入を目指すことを目的としてゾーニング事業を推進してきました。
 この度、ゾーニングマップをとりまとめましたので、公表いたします。

再生可能エネルギーの導入に係るゾーニングマップについて

取組の背景

 気候変動は自然及び人間社会に影響を与えており、このままのペースで温室効果ガスの排出が進むと、後戻りできないほどの深刻な影響を与えることが懸念されています。深刻な地球温暖化問題に対して、能勢町では2021年3月にゼロカーボンタウン(注)を宣言し、町の取り組みのひとつとして、2030年までに再生可能エネルギー供給量を2015年比の2倍、2050年までに同年比4倍に増やすことを掲げています。

(注)CO2などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成すること。

地域との共生

 能勢町の豊かな自然環境や生物多様性などを保護しながら再生可能エネルギーの導入を進めるためには、再生可能エネルギーを配置できるエリアや禁止するエリアを定める計画づくり(ゾーニング)が不可欠です。
 ゾーニングによって設置が望ましくない区域を示すなどして不適切の設置を抑制し、自然環境や地域社会と共生する再生可能エネルギーの導入を目指します。

能勢町のポテンシャル

能勢町のポテンシャル

 能勢町の現在の電力使用量に対して、環境省の調査(注1)によると太陽光発電と風力発電(陸上)のポテンシャル(注2)は、10倍以上あります。そのうち、町内で導入(設置)されている発電は太陽光のみでポテンシャルの6%程度です。
 同調査では、バイオマス・地熱発電・中小水力発電のポテンシャルは0でした。バイオマスは、小規模な発電や熱利用については可能性が考えられますが、まずはポテンシャルが大きく、その導入において地域への様々な影響が考えられる太陽光発電と風力発電について調査・整理を行いました。

(注1)環境省の「自治体再エネ情報カルテ」より把握
(注2)設置可能面積や平均風速、河川流量等から理論的に算出することのできるエネルギー資源量

ゾーニングとエリア設定

エリア区分
太陽光ゾーニングマップ
陸上風力発電

ゾーニング事業と条例制定

 能勢町ではゾーニング事業を受けて、ゾーニングのエリア区分を条例内で位置付けることによって法的拘束力を持たせるため、「能勢町再生可能エネルギー発電事業と地域との共生に関する条例」を制定しました。

関係資料

この記事に関するお問い合わせ先

産業建設部地域振興課美化衛生担当(西館2階)
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更新日:2023年10月12日